論理英語☆話すための英語 本庄市 小2〜大人☆ブログ

本庄市けや木の個人英語教室。小2〜大人マンツーマン授業。教室のこと、英語・英語学習にまつわること、

この言い方、いいなあ~

「この言い方、かっこいい~。

でも、この言い回しは自分では使ったことないな~」

 

昨日、属しているFacebookグループページを開いて

他のメンバーのスピーチ動画を見ていました。

ここで言うスピーチとは大げさなものではなく、

あるトピックや質問について自分の考えや経験を話すことです。

 

先週のお題は、”What gives you joy?”でした。

 

冒頭に書いた、私のちょっとした感動。

それは、あるメンバーのビデオがこんな表現で始まっていたからです。

 

”Nothing gives us more joy than ---”

 

その前に、It goes without saying がついていましたが、

それも含めて、かっこいい始まり方だなあと聞き入っていました。

 

前述の質問に対して、こんなふうに話し始めたのは彼女だけ。

仮に彼女をFさんとしますが、

Fさんのスピーチはとても立体的な感じを受けました。

(イメージの世界です。)

 

この記事の主題は、先ほどの言い回しについてです。

もう一度書きますが、

”Nothig gves us more joy than ---”

 

私たち全員、学校の文法教科書や

ワーク・問題集の比較級、最上級のページで目にしているはず。

でも、この表現、さらっと口をついて出てくるでしょうか?

私は No です。

だから強く印象に残っているのですが。

私にとっては、知っているけど、

いまだ言ったことのない、使ったことのない表現。

読んだり聞いたりしてはわかるけれど、

とっさに自分からは出てこない構文。

 

なぜか?

 

それは、日本語とその話者の思考パターンにない表現様式だから。

日本語では否定を含む語で文を始めることはありません。

なので、まず最初にnothingで始めること自体、慣れ親しんだパターン外である。

そのうえ、このnothingが比較級と組み合わさっている。

日本語の発想だと、こういう場合、

最上級を使うほうがふつうなのではないでしょうか。

少なくとも話し言葉では。

なので、同じ意味のことを英語にしようとするとき、

最上級を使った文のほうが出てきやすい。

 

では、どうしたらこの言い回しを自分のものにできるのか?

Fさんからこの文を借りて、何度も口に出して言う。

そうやって、頭と口になじませる。

そして、できたら、その表現を使える機会を待つのではなく、

自分から機会をつくって言う。

 

どなたか、お名前をひかえておかず忘れてしまったのですが、

こんな文章を書かれているのを以前目にしましたのでシェアします。

 

「『英語を話す』とは、文字に頼らず、

音だけの世界で、英文法を自由自在に運用することです。

英語が話せないのは、

音の世界で英文法が使えないということにほかならないのです。」