卒業を控えた、ある高校3年生との授業から。
いくつか素材を用意した中で、
その日にやりたいことを選んでもらっています、
今週の授業でその生徒さんが選んだのはビデオでした。
それは学校の制服着用についてのYouTubeビデオ。
まずビデオを見てから話されていた内容を英語で言ってもらいます。
たまたまこのビデオには字幕がついていませんが、
ついているものであっても、
字幕を見ずに、純粋に聞いてもらうようにしています。
この日は合計3回見た/聞いたと思います。
その都度、わかったことを言ってもらったり、
少し内容の把握があまいような個所は、
私が質問して、そこをじっくり聞いてもらうなどしました。
それから、制服着用について本人の経験に基づく意見を言ってもらうなど。
ここで終わりではなく、
この回のもう一つのメインは、そのビデオに寄せられたコメント!
高校生と思われる人や、若い人たちからの反応が多数寄せられているので、
それを取り上げました。
生徒さんの反応は、
コメントを読む(ほかの人の反応、感想を知る)のは面白そう!
英語は学習用に作られた素材(いわゆる教材)だけでなく、
このビデオのように、
学習用に作られたものではないものも、もちろん使えます。
ただ、それになじんでいないだけ。
外国の、特に英語を母語とする同年代の人たちが
制服に対してどんな考えを持っているのかをしるのは
とても面白いと思います。
今日、強調したいのは、
学習用に用意されたものだけでしか学習できないという固定観念があったなら、
それを外してよいということ。
「学習」と「日常」の境界が薄れていくほど、
英語使用者に近づくし、使用者になれます。
こういう意識の転換も
英語を身に着けるには大きいのではないかと思います。
興味があるから見る、知りたいから読む、
興味があるから聞く、、、
という能動的なことの積み重ね、
学習という意識ではない学習は、
英語の力をつける大きな助けになってくれるでしょう。
コメントは授業内では読まず、
家で読んでくるということにしましたが、
どんな感想を持つでしょうか。
来週会うのが楽しみです。
授業内で使ったビデオはこちらです。